令和4年度実施地域
プログラムは北海道釧路市、栃木県、石川県加賀市の3地域を実証フィールドとして実施します。
地域ごとに異なる特長があり、プログラムで得られる経験や取り扱う地域課題は様々です。
【幣舞橋と釧路の夕日】
【アイヌ文化ガイドツアー】
北海道 釧路市 釧路市IoT推進ラボ
【釧路市の特徴】
ひがし北海道の拠点都市である釧路市は、夏は涼しく、冬は雪が少ない過ごしやすい街です。近年では避暑の場としてだけでなく、スギ・ヒノキが自生しておらず花粉が飛散しない“避粉”の場としても有名で、長期滞在者数は11年連続で北海道内1位となっています。不便なく生活ができ、大自然や異文化にも触れられる都市としても人気です。
また、ゼロカーボンパークに登録されている2つの国立公園に囲まれ、特に阿寒湖温泉エリアは北海道最大級のアイヌコタンがあり「自然との共生」を体現してきたアイヌ民族の思想に触れられる体験メニューが充実しています。
【地域の課題とプログラムへの期待】
釧路市は2つの国立公園を有し、新型コロナウィルス感染拡大前までは、インバウンド(訪日観光)を含む多くの観光客が訪れており、観光に関する様々な事業が展開されてきましたが、個別に事業が動いていることもあり、特にシステムを使ったものはデータが個々に存在しています。この個々に存在するデータを連携付け、マイニングすることで更なるデータ活用を行うことが喫緊の課題です。
本プログラムでは、参加する中小企業がDX推進に向けた活性化や意欲向上を目指し、高度デジタル人材がどのような観点からビジネスモデルを作成するのかを、地域で協働する者が触れることで今後の自立化をはかります。
特に、 「観光事業」、「地域交通」、「製造業」の分野において、高度デジタル人材の方々との連携を期待しています。
【プログラム独自の体験価値】
釧路市ではプログラムの実施にあたり、地元高等教育機関などが連携することを予定しており、多くの地域メディアに取り上げてもらいます。そのため、以下の体験価値が期待できます。
- 地域に与えるインパクトや貢献度によるやりがい
- 地域のメディア(新聞やテレビ)露出による知名度向上
- 新工場に向けたIoTソリューション展開やDXへの取組に関する提案や地域交通における新たな利便性提案による知見拡大
奥日光の自然(男体山と中禅寺湖)
(公益社団法人栃木県観光物産協会より)
那須温泉郷
(「本物の出会い 栃木」観光プロモーション協議会)
栃木県 栃木県IoT推進ラボ
【栃木県の特徴】
日光・那須など「東京からすぐ行ける国際観光地・リゾート」を有しながらも、東京を日常の生活・活動圏域とし「急な東京での仕事でもすぐに行ける」ことなど利便性が高く、職・住のバランスがとれた住環境を有しています。
また、8つの県立自然公園、2つのラムサール条約湿地に加え、本州で最も多い生乳等を生産する牧場など、雄大な自然に恵まれており、東京から車で2時間以内の距離にも関わらず、大自然という別世界に身を置くことができます。
【地域の課題とプログラムへの期待】
栃木県は、知事の重点政策としてデジタル化の推進を掲げており、2025年度末までに「AI又はIoTを導入する事業所の割合」を30%とする目標を掲げていますが、2020年年度末時点では同12.7%と、更なる取組の推進が必要とされています。
地方版IoT推進ラボでは、林業従事者の安全確保や、無形文化遺産の関係人口拡大、カワウによる漁業被害対策に取り組んでいる。
本プログラムでは、ノウハウを獲得し、企業におけるデジタル化への課題、高度デジタル人材が関心を寄せるポイントについて確認できることを期待しています。
特に、「新ビジネスプラン案の作成・支援」、「次世代産業創出」の分野において高度デジタル人材の方々との連携を期待し、「高度デジタル人材との関係強化」も推し進めていきたいと考えています。
【プログラム独自の体験価値】
栃木県では、プログラム実施にあたり、県内で多くの顧客を保有する企業や、各支援機関からの幅広いサポートを考えており、県内ビッグデータの活用やセミナー等における講師候補につながる関係の構築が図れます。したがって、以下の体験価値を想定しています。
- 企業経営への直接的貢献
- 栃木県やほかの支援機関との関係構築
- 栃木県のデジタル化施策へのご意見番
3つの温泉に恵まれた歴史都市
加賀市HP移住促進ページより
かが交流プラザさくら
石川県 加賀市 加賀市IoT推進ラボ
【加賀市の特徴】
加賀市は、大聖寺十万石の城下町や北前船主の里で育まれた歴史文化を有する観光都市で古くから栄えました。3つの温泉を中心とする観光業をはじめ、機械や部品製造等の基幹産業をベースに、今、デジタルや先進技術で問題を解決するスマートシティに取り組んでいます。また早くから子育て支援も充実させていて、若年の子育て世代 が安心して子育てできる環境も心がけてい ます。
【地域の課題とプログラムへの期待】
人口減少が大きな課題となっており、その対策として先進テクノロジーの導入と人材の育成を進めております。本プログラムを通して加賀市にデジタル技術を活用した新たなビジネスモデルが誕生するとともに高 度デジタル人材の定住も期待しております。
【プログラム独自の体験価値】
加賀市では5G環境の提供やかが交流プラザさくらでの先端技術の提供、市内高精度 3Dマップの提供を行うことができ、市を 挙げた協力を予定しております。